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副業から年商2億円へ。投資詐欺に遭う前の物販経営の全記録

「自分の力で稼ぎたい」「夢を叶えたい」
そんな想いで動き出した23歳の頃の私は、将来に希望を抱きながらも、右も左も分からないまま手探りで進んでいました。
ダンスや仲間を大切にしたいという純粋な想いから始まり、物販ビジネスに出会い、法人化、年商2億円の会社を経営するまでに成長しました。

しかし——
その後、信頼していた人から紹介された投資話をきっかけに、大きな詐欺に巻き込まれ、5000万円以上の損失を抱えて自己破産。
家族を守ることすら難しい状況になり、これまで築いてきたものすべてを失いました。

このブログでは、そんな私が「そもそもなぜ起業を目指したのか?」という原点を振り返ります。

目次

23歳の夢への挑戦|路上販売からダンスイベント、そして物販ビジネスへ

「夢を語ること」の大切さを教えてくれたFPとの出会い

23歳の頃、社会人1年目だった私は、大学の後輩の紹介でMさんという個人FP(ファイナンシャルプランナー)と出会いました。彼は「自分の夢や理想の生活を叶えるには、サラリーマンでは限界がある」と語り、自らビジョンを発信し、それに共感して応援してくれる人が増えれば、夢は実現しやすくなると考えていました。

実際、彼は保険商品を前面に出すのではなく、自分のビジョンに共感してくれる人を増やし、そこから自然に紹介が生まれていくようなスタイルで活動していたようです。そんな彼から、ある日「どうしても叶えたい夢がありますか?」と尋ねられたことが、私にとって大きな転機となりました。

初めて真剣に考えた「やりたいこと」と、家庭への想い

その問いかけを受けて、私は初めて「本当にやりたいこと」について真剣に考えました。思い浮かんだのは、大学時代にダンスに夢中になったこと、そして社会人になってから連絡を取らない友人と疎遠になりがちだったことから、ダンスができて、友人が気軽に集まれる空間としてダンススタジオを作りたいという想いでした。家族ぐるみでつながれるような、あたたかいコミュニティを築きたいという願いもありました。

その理由として、両親の離婚を経験し、母が一人で私を育ててくれた苦労を身近で見てきたからです。そこから「自分は温かい家庭を築きたい」「子どもには不自由な思いをさせたくない」という気持ちも自然と湧いてきました。

するとMさんは、「お金で解決できる夢であれば、サラリーマンよりも自分でビジネスをしたほうが近道ですよ」とアドバイスをくれたのです。この一言が、私の人生の方向を少しずつ変えていくことになります。

ホッカイロの路上販売で学んだ、行動する力と伝える力

とはいえ、当時の私は何から始めたらいいのかまったく分かっていませんでした。そんな私にMさんが最初に勧めてくれたのは、まさかの「路上販売」でした。ちょうど冬だったこともあり、私は薬局でホッカイロを仕入れて、街角で1つ100円で販売することに。

ただ売るだけではなく、通行人に自分の夢を語りながら販売をすることで、「自分の想いを言葉にする力」を鍛えるトレーニングになりました。最初は恥ずかしさや戸惑いもありましたが、次第に言葉がスムーズに出るようになり、何よりも「自分の力でお金を生み出す」という感覚に手応えを感じました。

その後は、自分でダンスイベントや飲み会イベントを企画して開催し、仲間を少しずつ集めていきました。月に1万円ほどの利益でしたが、「ゼロから行動して形にする」経験が何よりも大きな学びになったと思います。

偶然の再会がもたらした、物販ビジネスとの出会い

そんなある日、いつもイベントで利用していたバーの店長と話していると、なんと彼が中学時代の同級生だったことが判明しました。そしてその彼から、「電脳せどり」というネット物販の話を初めて聞くことになります。

これが、のちに私の人生を大きく動かしていく「物販ビジネス」との出会いとなりました──。


最初の売上と悩み:理想と現実のギャップ

アカウント作成からコンサル申し込みまで

最初は同級生からアカウント作成やAmazonの管理画面の使い方など、基本的な部分を教えてもらいました。彼が受けた東京のコンサルの内容を聞いてみると、30万円近い利益をすぐに出せたとのこと。

正直、貯金が少ない自分には20万円弱のコンサル費は大きな決断でしたが、「同級生が結果を出してるなら自分も」と思い切って申し込みました。東京まで足を運び、話を聞いてみると、内容は思っていたよりもシンプル。拍子抜けした部分もありましたが、「こんな基本的なことで稼げるのか」と逆に安心したのを覚えています。


初めての利益と日常の変化

初月の売上は50万円、利益は数万円でした。そこから徐々に伸び、3ヶ月目には売上100万円、利益は10万円超え。「これは自分に向いているかもしれない」と思い、次第に本業の仕事よりもせどりに力を入れるようになっていきました。

ただ、副業だった当初はとにかく時間がありませんでした。仕事が終わってからのリサーチ、梱包、発送…。ロフト付きの1Kに住んでいた自宅は段ボールだらけで、発送作業のため深夜に160サイズの箱を台車でコンビニまで運んでいました。

それでも利益は少しずつ増え、月30万円を継続して超えるように。やがて「会社を辞めて本業にしようか」と真剣に考えるようになり、利益が40万円を超えたタイミングで退職を決意しました。


外注化・仕組み化で自由を手に入れた話

外注化を考えた理由と実行

退職後はしばらく悠々自適な毎日を送りましたが、人と話す機会が減り、最新の物販事情にも疎くなっていきました。そこで新たにコンサルに申し込み、今度は「楽天ポイントせどり」の手法を学び始めます。

この手法は、楽天市場で仕入れてAmazonで販売し、ポイントを最大限に活用するというものでした。ただし、作業が増えるため自分ひとりでは回せなくなり、外注化を決意。

クラウドワークスなどで主婦の方を中心に10名ほどと業務委託契約を結び、リサーチや梱包、発送などの業務を分担しました。

外注さんとの関係づくりと工夫

外注さんには同じ質問を何度もされないよう、できるだけ細かいマニュアルを用意。また、チャットでのやりとりは頻繁に行い、質問には数分以内に返答するように努めました。

信頼関係を築くために、誕生日にはLINEギフトを贈ったり、成果を出した方には個別で感謝の気持ちを伝えたりもしました。結果的に、辞めずに長く続けてくれる人が多く、安定的なチームができあがっていきました。

結果として得られた成果と出会い

外注化に成功したことで、月収50万円を下回ることはなくなりました。最高月商は3000万円、利益は350万円に到達し、外注人数は最大で12名体制に。

コンサルでは同じ県内の仲間とも出会え、物販以外にも節税、補助金、M&A、会計などの知識も得ることができました。この出会いが、のちの「投資詐欺」にもつながってしまうのですが、それでも得たものは大きかったと思います。


これから物販をやろうと思っている人へ

私が今、これから物販を始めようとしている人に伝えたいことは、「まずは副業から始めるべき」ということです。

私自身、物販が軌道に乗ってから会社を辞めましたが、今またサラリーマンに戻って改めて感じるのは「安定収入のありがたさ」です。副業が本業の倍くらいの収入になったときに初めて、本業としての選択肢を考えればいいと思います。

そして、電脳せどりなどネットビジネスは、長くても3~5年でトレンドが変わる世界です。
常にアンテナを張り続けることが求められます。今のやり方では稼げなくなる可能性もあるので、柔軟に学び続ける姿勢が大切です。

経験の価値とリスク管理

経験は何よりも価値があります。もし今あなたが独身なら、なるべく早くチャレンジするのがおすすめです。家庭を持つと、どうしてもリスクの少ない道を選ばざるを得ず、挑戦の幅が狭まってしまうからです。

また、会社を辞めて本格的に始めるなら、「開業届」と「小規模企業共済」への加入は必須です。
小規模企業共済は、節税対策としても心強い味方になります。

外注化を前提に考えることがカギ

物販を続けていくうえで、自分ひとりで全てをやろうとせず、最初から外注化を前提に仕組みを組み立てることが、自由と安定を両立する最大のカギです。

物販は「頭を使わずにできる」と言ってしまえばそれまでですが、逆に言えば「誰にでもチャンスがある」ということ。私のように特別なスキルもない状態から始めても、十分に成果は出せたのですから。


まとめ:物販から学んだ経営者目線と未来への布石

物販を通じて得た最大の財産は、「経営者目線で物事を見る力」です。法人成りも経験し、外注化や売上管理などを通じて、サラリーマンでは得られないスキルと経験を蓄積できました。

今後、物販に再挑戦する予定はありませんが、あの経験があったからこそ今の自分があります。あなたがこれから物販に挑戦しようとしているなら、少しでも参考になれば嬉しいです。

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