自己破産と個人再生どっちがいい?家を残したかった私が自己破産を選んだ理由

自己破産と個人再生のどちらを選ぶべきか悩みながら、スマートフォンで調べている男性と住宅資料のイメージ

自己破産を調べていると、「個人再生なら家を残せる可能性がある」という情報を見かけることがあります。

そのため、

家を手放したくない
家族を引っ越しさせたくない
子どもを転校させたくない
自己破産ではなく個人再生で何とかならないか

そう考える人は多いと思います。

私も、できることなら家は手放したくありませんでした。

妻がその家をとても気に入っていましたし、小学生の娘を転校させたくないという気持ちもありました。
車は妻の名義だったので残りましたが、「家も妻の名義で買っていれば」と考えたこともあります。

ただ、結論から言うと、私の場合は個人再生ではなく自己破産しかありませんでした。

理由はシンプルです。
借金額が大きく、当時の収入も安定していなかったからです。

この記事では、

自己破産と個人再生の違い
個人再生を選べる人の特徴
私が個人再生を選べなかった理由
家を守ることより優先すべきだと思ったこと

を、実体験ベースで正直に書きます。

目次

結論:家を残したいなら個人再生も選択肢。ただし返済できることが前提

自己破産と個人再生の大きな違いは、返済が残るかどうかです。

自己破産は、裁判所の手続きによって免責が認められれば、借金の支払い義務が免除されます。
一方で個人再生は、借金を大きく減額したうえで、原則として3年ほど返済を続ける手続きです。個人再生では、住宅ローン特則を利用することで、住宅ローンを払い続けながら家を残せる可能性があります。ただし、住宅ローン自体が減額されるわけではありません。

つまり、個人再生は「家を残せる可能性がある」一方で、減額後の借金と住宅ローンを払い続けられる収入が必要です。

ここが一番大事です。

家を残したいから個人再生
ではなく、
家を残しながら返済できるなら個人再生
です。

自己破産と個人再生の違いをざっくり整理

自己破産と個人再生は、どちらも裁判所を使う債務整理の手続きです。
ただし、目的と結果がかなり違います。

自己破産は、返済ができない状態で借金の支払い義務を免除してもらうことを目指す手続きです。
その代わり、一定以上の財産は処分の対象になります。家が自分名義で住宅ローンもある場合、基本的には家を残すのは難しくなります。

個人再生は、借金を減額したうえで、原則3年、場合によっては5年で返済していく手続きです。法テラスでも、個人再生は債務額を大きく減らせる一方、自己破産と違って債務が全てなくなるわけではないと説明されています。

ざっくり言うとこうです。

自己破産
・返済継続が難しい人向け
・免責が認められれば借金の支払い義務が免除される
・一定以上の財産は処分対象
・家を手放す可能性が高い

個人再生
・借金を減額して返済する手続き
・安定した収入が必要
・住宅ローン特則で家を残せる可能性がある
・ただし住宅ローンは基本的に減らない
・返済計画を続ける必要がある

つまり、自己破産はリセットに近く、個人再生は返済を続けながら立て直す手続きです。

個人再生を選びやすい人の特徴

個人再生を選びやすいのは、次のような人です。

  • 安定した収入がある
  • 減額後の返済を続けられる
  • 住宅ローンを払い続けられる
  • どうしても家を残したい
  • 住宅ローン以外の借金が一定範囲内に収まっている

個人再生は、住宅ローンを除く借金総額が5000万円以下で、将来的に安定した収入を得る見込みがあることが条件とされています。

ここで重要なのは、家を残したい気持ちではなく、返済を続けられる現実があるかどうかです。

個人再生は「家を残すための魔法」ではありません。
家を残せる可能性がある一方で、住宅ローンと再生計画に基づく返済は続きます。

その支払いができないなら、個人再生は現実的ではありません。

自己破産を選ぶべき人の特徴

自己破産を考えた方がいいのは、次のような状態です。

返済を続けるだけの収入がない
収入が不安定
借金額が大きすぎる
家を残すための返済計画が現実的ではない
生活や家族を守ることを優先したい

私の場合は、まさにここでした。

自営業だったので、単月で40万円くらい収入がある月もありました。
でも、10万円くらいしかない月もありました。
安定した収入とは言えませんでした。

借金総額も大きく、住宅ローンもありました。
この状態で「家を残したいから個人再生」と考えても、現実的に返済できる見通しがありませんでした。

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私が家を手放したくなかった理由

家を手放すのは本当に嫌でした。

理由は大きく2つあります。

1つ目は、妻を悲しませたくなかったことです。
妻はその家をとても気に入っていました。
だから、その家を失うことを伝えるのは本当につらかったです。

2つ目は、小学生の娘を転校させたくなかったことです。
子どもにとって、学校や友達関係が変わるのは大きなことです。
自分の判断ミスや借金のせいで、娘の環境まで変えてしまうことに、強い申し訳なさがありました。

車は妻の名義だったので残りました。
だから余計に、「家も妻の名義で購入していれば」と考えたこともあります。

ただ、現実として、家は自分名義でした。
住宅ローンもあり、借金全体も大きすぎました。

家を守りたい気持ちはありました。
でも、家を守ることだけを優先して、家族全体の生活が崩れてしまっては意味がありません。

妻の反応と、自分が感じたこと

妻は悲しんでいました。

ただ、それをなるべく表に出さないようにしてくれていました。
むしろ、「一人で抱え込ませていてごめんね」という感じでした。

その姿を見るのもつらかったです。

本当は、妻の方が悲しかったと思います。
家を失うことも、引っ越すことも、子どもの環境が変わることも、受け入れるしかありませんでした。

でも、それでも妻は責めるというより、支えようとしてくれました。

だからこそ、私は「家を守ること」よりも、まず家族を守ることを考えなければいけないと思いました。

家を守ることが家族を守ることだと思いがちですが、私の場合は違いました。
借金を整理して、生活を立て直すこと。
妻や子どもがこれ以上不安定にならないようにすること。
そちらの方が優先でした。

個人再生を選べなかった理由

私は、個人再生で解決できるとは思っていませんでした。

理由は、借金総額と収入です。

当時の私は自営業で、収入が安定していませんでした。
月40万円くらい入ることもあれば、10万円くらいの月もありました。
それに対して借金額は大きく、住宅ローンもありました。

個人再生は、借金を減らせる可能性があるとはいえ、返済が完全になくなるわけではありません。
住宅ローン特則を使って家を残す場合でも、住宅ローンの支払いは原則続きます。

つまり、私に必要だったのは「借金を減らすこと」ではなく、借金を免責してもらうことでした。

家を残したい気持ちはありました。
でも、返済原資がないのに家だけ残しても、結局また生活が破綻します。

だから、私の場合は自己破産しかありませんでした。

一番多い勘違いは「家を守れるなら個人再生が正解」という考え方

個人再生は、家を残せる可能性がある点で魅力的に見えます。

だから、

自己破産より個人再生の方がいい
家を守れるなら個人再生にしたい
自己破産は避けたい

と思う人は多いはずです。

でも、ここで大事なのは、
家を守れるかどうかだけで判断しないことです。

家を残しても、毎月の返済が続けられなければ意味がありません。
住宅ローンも払い、減額後の借金も払い、生活費も払い続ける必要があります。

それが現実的にできるなら、個人再生は選択肢になります。
でも、それが無理なら、家を守ることにこだわるほど苦しくなります。

私も、家は守りたかったです。
でも、家を守ることが正解ではありませんでした。

家族を守ることが正解でした。

家を理由に判断を遅らせると、状況は悪化する

私は、家を手放したくない気持ちもあって、判断を遅らせていました。

それに加えて、投資したお金が返ってくるかもしれないという希望も捨てきれませんでした。

その間に、借金は増えました。

今思えば、家を守る方法を探していたというより、現実を受け入れるのを先延ばしにしていたのだと思います。

借金問題は、時間が経てば自然に良くなるものではありません。
特に返済が難しい状態で先延ばしにすると、選択肢が減っていきます。

だから、家を守りたいと思う人ほど、早めに相談した方がいいです。

自己破産はいつ相談すべき?手遅れになる前の判断基準と実体験

ここまで読んで迷っている方へ

無理に今ここで「自己破産にする」「個人再生にする」と決める必要はありません。

ただ、今の時点で確認してほしいのはこの3つです。

住宅ローンを払い続けられるのか
減額後の借金も返済できるのか
家を残しても生活が成り立つのか

この3つに自信を持って答えられないなら、家を残したい気持ちだけで個人再生を選ぶのは危険です。

家を守りたい気持ちは当然です。
でも、家を守ることと、家族を守ることは必ずしも同じではありません。

今のまま迷い続けるより、まずは自分の借金状況と選択肢を整理しておくことが大切です。

※ここまで読んで「家は残したい。でも本当に個人再生でいけるのか分からない」と感じている方へ

無理にすぐ相談する必要はありません。ただ、一度状況を整理するだけでも「何をすればいいか」はかなり見えやすくなります。

実際はどうやって判断するのか

自己破産と個人再生のどちらが合っているかは、
借金額
収入の安定性
住宅ローンの有無
財産の状況
家族の状況
を見て判断することになります。

特に個人再生は、返済を続けられることが前提です。
だから、収入が不安定だったり、住宅ローンと減額後の返済を両方続けるのが難しかったりする場合は、自己破産を考えた方が現実的なこともあります。

私自身、今ならこう考えます。

現実的に毎月返済できて、生活もできるなら個人再生も選択肢に入れていい。
でも、返済原資がないなら、家を残すことにこだわるより先に相談する。

ここは自分だけで判断しない方がいいです。
まずは弁護士に相談してから決めるべきだと思います。

自己破産の無料相談は何を聞かれる?流れ・費用・実体験をすべて公開

費用や流れが気になる人へ

自己破産と個人再生で迷っている人は、費用や手続きの流れも不安だと思います。

相談したらいくらかかるのか
どれくらい時間がかかるのか
今の状態でも相談していいのか

こうした不安があると、どうしても調べるだけで止まりやすいです。

ただ、費用のことも含めて、早めに整理した方が判断しやすくなります。

自己破産の相談は無料?費用はいくら?実際に聞いた内容をすべて公開

まとめ:家を残すことより、家族を守ることを優先した

自己破産と個人再生、どっちがいいか。
答えは人によって違います。

家を残したいなら、個人再生は選択肢になります。
特に住宅ローン特則を使える場合、住宅ローンを払い続けながら家を残せる可能性があります。

ただし、個人再生は返済を続ける手続きです。
住宅ローンも、減額後の借金も、生活費も払えるだけの収入が必要です。

私の場合は、それがありませんでした。

妻を悲しませたくなかった。
小学生の娘を転校させたくなかった。
できることなら家を残したかった。

それでも、借金額と収入を考えると自己破産しかありませんでした。

今振り返ると、家を守ることより、家族を守ることを優先してよかったと思っています。

もし今、

家を残したい
個人再生でいけるのか分からない
自己破産しかないのか不安
でも返済はかなり苦しい

そんな状態なら、制度のイメージだけで決めるのではなく、まずは今の状況を整理してみてください。

「どっちがいいか」を決める前に、
本当に返済を続けられる状態なのか
を確認することが第一歩です。

このまま迷い続けるのが一番危ないと感じている方へ

家を残したい気持ちは当然です。ただ、返済できる見込みがないまま迷い続けると、状況はさらに悪化しやすくなります。相談したからといって、すぐ自己破産になるわけではありません。まずは今の借金状況と解決方法を確認してみてください。

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